クリック激増のページタイトルをフェイクニュースから学んで実践
先日、「数千万稼ぐ者も…「フェイクニュース製造村」で見た驚きの現実」というネットニュースを読みました。NHKのディレクター・佐野広記氏が「フェイクニュース村」に潜入し、取材したレポートです。
一見すると困った内容のフェイクニュースですが、視点を変えて「タイトルの付け方」ということに注目すると興味深いことがわかります。
人間の性とマーケティングは密接な関係があるのですね。
【参考web】数千万稼ぐ者も…「フェイクニュース製造村」で見た驚きの現実
文中に「『大きい』とか『たくさん』のような普通の言葉を使ってはダメなんですね。
『途方もない』『ものすごい』『計り知れない』『壮大なスケールの』『天井知らずの』など大げさなフレーズを使うんです。
『ここだけの』とか『速報』とかをつけ加えれば、クリックの獲得は間違いなしです。
中身は必ずしも事実でなくても良いのです」とあります。
確かににインパクトがあります。
中身を読みたくなります。
当然、クリックする確率も高くなるでしょう。
しかし、これをそのままブランディングサイトやキャンペーンサイトのタイトルに利用するとどうなるでしょうか?
タイトルにつられて本文まで誘導できたとしても、その内容に価値を感じることができなければ読者はすぐに離脱していきます。
大袈裟なページタイトルは「諸刃の剣」ともなるのです。
多くの人が間違っているタイトルのつけ方
ホームページのアクセス数やお問い合せを期待している方なら、ページタイトルを重要視されていると思います。
これはwebのタイトルだけでなく広告全般に言えることですが、タイトルとは誰の為に作られているかということがポイントです。
タイトルでお客様に認知してもらい、興味関心を持っていただかなくてはなりません。
つまり、すべての広告のタイトルとはお客様の生活を潤すための架け橋にならなくてはならないのです。
ですので正しいタイトルのつけ方としては、会社ファースト、プロジェクトファーストのタイトルではなく、お客様の満足をいただく為に、お客様が入力するであろうワードが含まれていないと効果がありません。
タイトルを一読しただけで、そのページに何が書かれているか解らないといけません。
お客様を思う気持ちが一番発揮されなければならないところです。
ページタイトルを考えるのは「おもてなし」の第一歩!
数年前、太陽光発電関係の会社が乱立しましたよね。
弊社にも多くの会社様からweb制作の発注をいただきました。そして必ず言われることが「太陽光」と入れて1ページ目にヒットさせてほしいとのことです。
この「太陽光」のような単独のキーワードのことをビックワードと言います。
ビックワードとは
ビックワードとは、検索エンジンで物凄く多く検索されているキーワードです。
「エコカー」とか「パソコン」などもビックワードです。
クライアントさんの言う「太陽光」という単独のキーワードで上位10位に入れば、確かに多くのアクセスを一気に集める可能性は増えます。
上位ヒットという誘惑
ただし、ビックワードで上位を狙うのは大変です。
大企業がチームを組んで取り掛かっているサイトもあるのです。彼らとの競争に打ち勝って成果を出すのは簡単ではありません。
当然、思ったより多くの労力がかかります。
しかし、あなたは何かを調べた時に必ず1位ヒットのサイトからご覧になっていますか?
上から順にというより、タイトルから自身が探している情報を選んでクリックしていませんか?
順位は上の方がいいに決まってますが、タイトルの訴求力なしにユーザーがサイトに訪れる可能性は少なくなります。
タイトルの訴求力
訴求力があるというこいとは、お客様のニーズをいかに汲み取るかということです。
「太陽光」というビックワードで検索した人数は相当いるはずです。
問題は「太陽光」の何を知りたいかです。
「太陽光 デメリット」というキーワードならば、施工や導入を考えていて、メリットとデメリットの情報を求めているということになります。
「太陽光」から検索して探すより、早くて具体的になります。ニーズによりマッチしていきます。このような組み合わせをミドルワードと呼んでいます。
ミドルワードよりもっと絞り込んだものはスモールワードとかニッチワードと呼んでいます。
名古屋市在住の方が「太陽光 デメリット」を検索します。
「太陽光発電のデメリットを徹底解説!本当に賢い利用法とは?」
このようなタイトルなら読んでいただけると思います。
しかし、表示されたページが横浜市の会社だったらどうでしょうか?
様々なことを考えながら近くの業者を探し直しますよね。
「太陽光発電の本当のデメリット|名古屋市緑区|〇〇株式会社」
これならば、名古屋市で太陽光発電を検討されている方に明確なタイトルとしてアピールできるはずです。
まとめ
Googleが提供するサービスは「本物を上位に!」ということでしょう。
ユーザーのニーズにジャストな内容順ともいえるかもしれません。
ユーザーが求めている価値ある情報を掲載し、あなたのオリジナリティーが発揮された高品質な内容ならば順位は上がっていきます。
今後は、フェイクニュース的なビックリワードではなく、また、他のサイトを引用しただけのものでもなく、あなた独自のサイト、あなたのサイトでしか得られない本物の価値が勝負になります。
今まであなたがユーザーの為に尽くしてきた「おもてなし」を、今度はホームページでも展開すればいいだけです。