2018年05月15日

簡単に効果のあるポスティングチラシを作るには?

「きれいなチラシ」と「集客するチラシ」は違います。デザインだけ整っていても、中味がなければお客さまに訴える力がありません。チラシは、そこに何が書かれているかによって価値が変わります。

簡単に効果のあるポスティングチラシを作るには?

反響のあるチラシには何が必要か?

広告はお客様目線に立って作成することが基本です。
商品を販売する上で欠かせない商品力とは、お客さまにとって明確なメリットがある事です。
お客さまはまず自分のメリットを優先して考えます。モノではなくてメリットにお金を出すのです。

お客様のメリットとは?

チラシ制作は、あなたが言いたいことよりも、お客さまの立場になってみて、お客さまの気持ちになってみて、お客さまが知りたいことを載せましょう。
あなたのお店や商品の価値(あなたのところで買う理由)をわかりやすい言葉で伝えてください。
売り文句や一方的に伝えたい事よりも、「それ(商品)を手に入れることによって、お客さまの暮らしが、いかに豊かになるのか」ということを伝えてください。
伝えたい事が伝わるならば、カラ―印刷ではなくても充分です。手書きチラシをコピーしたっていいのです。(目的・ターゲットにもよります)
スペースが限られているので、必要な情報のみで、多くは伝えれませんがwebへの誘導材料のひとつとして機能させると有効です。webの「見つけてもらわなければ見てもらえない」というデメリットを補うことが出来ます。webに来てもらって、チラシに書ききれない情報を伝えられるので、相互に非常に機能的に働きます。

キャッチコピーは最も大切です

ここを見てゴミ箱ポイか否かが決まる非常に重要なポイントです。
伝えたいことが沢山ある場合も、キャッチコピーをだらだらと書くことだけは避けて下さい。
とにかくこのキャッチコピーはパッと見です。パッと見をする気すら起きなければそのままゴミ箱行きなのです。

客観視することも大切です

競合他社のチラシと自社のチラシを比較してみるのも、いろいろな事が見えてくると思います。
他社のチラシをお客さまになったつもりで見てください。その気持ちのままあなたのチラシに目を移してください。客観的になって、見えてなかったものが見えてきます。他社との違いを打ち出せていますか?
ご自身が、どれだけ努力してチラシを作ったかは関係ありません。ぜひ客観視してください。

チラシサイズ

大きさは、A4サイズ(コピー用紙の大きさ)のチラシが適しているでしょう。
情報量もある程度載せられますし、ポストに折らずに投函出来るからです。

A4で無理なら、B4になりますが、B4の場合は1回折が必要となります。

ハガキサイズのチラシやA5サイズ(コピー用紙の半分の大きさ)のポスティングチラシもありますが、特定の狙いがないなら、サイズが小さすぎます。チラシに必要な情報量が載せられません。
お店の名前や電話番号だけのチラシでお客さまがわざわざ出向いてきてくれることはないでしょう。
専門性のあるあなたのお店でしか手に入らない商品を扱っているならば別ですが、そもそもそういった商品はポスティングに向きません。
※ポスティングに向かない業種や商品は、こちらに書いてあります。

ポスティングチラシはどこに配ればいいの?費用と効果のポイント

飲食店・外食関係

飲食店・外食関係のチラシなどは、ファミリーで外食する機会が多くなるGW・お盆・お正月のような大型連休の前。母の日・敬老の日など、やはり外でご飯を買う機会の増える祝祭日の前日・当日などにまくとチラシの反響が出やすいでしょう。

クリーニング屋さんは衣替えの時期

クリーニング屋さんは、ズバリ!衣替えの時期でしょう。有り難いことに日本には四季があります。
便利屋さん、リサイクルや不用品回収は大掃除や引越が多い年末や年度末。
カー用品タイヤショップなどはタイヤ交換時期の冬前。
あなたの店では、いつ来店やお問い合わせが多いかを踏まえて、その時より少し前のタイミングでポスティングをして周知しておくことが大事です。

業種によっての集客に悪いタイミングもあります

習い事・教室・スポーツ系・カルチャー系・求人チラシなどは、大型連休の前などはあまり適していません。連休前はわくわくそわそわと遊び気分があるのか、反響が出づらい傾向があるようです。
新年度で、気が引き締まったり、新年度から心機一転、目標をスタートさせる時期を狙って、春先前後と夏休み前にポスティングするのも有効です。

収入時期

給料日のあとやボーナス時期などのタイミングで配布すると、どの商品のチラシも反響が出やすいので要チェックです。
逆に大型連休の後などは各家庭の財布のひもが閉まってしまいますので、一般的にどのチラシも反響が出にくい傾向があります。このような時は別のキャンペーンが必要となります。

狙いは週の後半

チラシの種類によってですので一概には言えませんが、曜日によっての反響率はというと、多くの場合、週の後半が良いとされています。「今度の休みはどうしようかな」と思い始める頃に目にしてもらうといいようです。週の最初の頃ですと、休み明けで購買意欲が下がる傾向があるといいます。特にデリバリー関連のチラシでは、この傾向がみれるようです。

ポスティングチラシの折り方

可能な限り折らない

基本的にはチラシは折ってはいけません。
チラシを作る人(お店)は、お客さまは最後まで読んでから捨てるかどうするかを判断すると思っている方がたくさんいらっしゃいます。

しかし、それは誤った認識です。

チラシは目を通されないまま捨てられてしまう場合がほとんどです。

人は、チラシを見て、捨てるか捨てないか判断するのに、わずかコンマ数秒だと言われています。
瞬時に自分に興味や関心がある内容かどうか即決しています。
ポストを開けてチラシを手に取った瞬間に、捨てるか捨てないかがほぼ判断されています。
だから、なるべくチラシの全体に近い状態で見えたほうが良いのです。
手に取ったお客さまが興味や関心のある内容が書いてありそうだなと感じた瞬間に「捨てないでちょっとだけ見てみようかな」と思うわけです。

チラシはじっくり読んでから捨てられるのではありません!
ほとんどの方はチラッと見た瞬間に捨てるかどうかを決めます。
あなたも、そうではありませんか?

チラシは瞬間で勝負が決まる

チラシは手に取っている時間は約2秒程と言われていて、その間にいかに情報を伝えるかが大事になります。
だからこそキャッチコピーやチラシの全体像が見えたほうが相手の興味や関心を引き易いので、チラシの折り方は大切なのです。

チラシが両面印刷なら表を外にして折ります。
ポストが小さくて投函しづらい場合に限っては、それに合わせて更に折るなど、現場で臨機応変に対応しますが、最初から小さく折ってはいけません。
小さく折ることになった場合も、キャッチコピーが目立つような工夫が必要です。

クレームを受けないために

配布先はご近所さん

ポスティングチラシの第一優先配布先はご近所さんです。ですので迷惑行為は絶対に禁物です。
空室のポストには入れない、配布禁止ポストやマンションへの対応など、集客のためにチラシを投函させてもらっているわけですから、クレームを受けたら本末転倒です。

ポスティング禁止の貼り紙の確認。

マンションの管理人さんへの確認の場合もある。

ポストが見当たらない場合は無理にドアなどに挟み込まない。

早朝・深夜の投函には気を配る。

不審者に見間違われるような服装は避ける。できればお店のユニホームが好ましい。

飼い犬がいるお宅は無理に配布しない方が良い場合もある。

居住者や近隣の方に出会ったら元気に挨拶をする

このようなことに気を配ることによりクレームは少なくなります。

反響から改善へ

チラシは配布した翌日に反響がすぐに出るものではありません。
3ヶ月位で初めて反響率があきらかになってきます。
反響を踏まえて、問題点を追及して、修正を重ねて、より良く作り直していきましょう。
1回の配布では効果が薄いので、伝えたいことを明確にして、分かりやすい言葉で、内容を伝えるためのデザインを見直し、配布戦略を見直し、再度チャレンジしましょう。
このPDCA(計画・実行・評価・改善)のサイクルをしっかり推進することが大切です。
多くの方は計画して配布まではしますが、それ以降の反響の確認から改善にまで至っていません。反響が悪いとあきらめてしまうケースも多く見られます。

まとめ「ポスティングチラシで効果を出すには?」

ポスティングチラシは店主が思っているよりも読んではもらえない。
チラシは瞬間で勝負が決まるからキャッチコピーを工夫する。
広く薄くまくよりも、小さなエリアに何度も配布する。
綺麗な印刷でなくても中身がしっかりしていれば手書きでも反響がある。
最初のポスティングで反響が少なかったとしても、お客様のメリットをしっかり書き込んで配布を続ける。
反響は、お客様の心を汲み取った時に初めて出ます。値引きだけが勝負ポイントではありません。ビジネスはお客様の心を汲み取った人が必ず勝ちます。

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