2019年03月06日

年齢が進むと同窓会の参加率が悪くなる件

年齢が進むと同窓会の参加率が悪くなる件

同窓会を開催する機会としては成人式の後が最も多く、その後は卒業何周年記念や年齢の節目にあたる年などではないでしょうか?

学生時代の恩師や旧友と久しぶりに集まる同窓会ですが、同窓会を開いても参加率が悪いと感じている人が多いようです。
特に年齢が進むほど参加率が減ってくるとか・・・実際のところどうなのでしょうか?

同窓会の参加率は年代による?

卒業時に「同窓会を開いて必ず全員で集まろう!と誓い合ったものの年月が経つと、同窓会を開催してもなかなか参加者が集まらないのはなぜなのでしょう?

成人式後の同窓会は比較的参加者が多いのですが、その後に同窓会を開催しても参加率は3割から4割といったところだそうです。

しかし、国内宿泊予約サイト「ゆこゆこネット」が50代以上のゆこゆこネットメールマガジン会員を対象に同窓会に関する調査をおこなったところ、興味深い結果が出ました。

【この1年間の同窓会参加状況】

50代 24.8%

60代 42.5%

70代以上 62.2%

実際は、高齢者になるほど参加率が上がっているのです!
高齢者になるほど自分に充てる時間とお金に余裕が生まれ、同窓会は旅館での宿泊が伴う傾向にあり、費用も過ごす時間も増加するようです。

参加理由として

1.リタイアして肩書きがなくなり、関係性がフラットになった
2.「同じ時間を共に過ごした」という仲間意識が、年齢を重ねるにつれて高まっている
3.健康状態によって同窓会の出席者が年々少なくなり、残った者同士のつながりが必然的に濃いものになっている

参照【引用】シニアの同窓会に関する調査|プレスリリース

特に、3の理由が大きく実際に同窓生が亡くなった、病気になったということを聞くようになり、年々参加できる人数が減少し、自分もいつまで参加できるかわからないという思いもあるようです。
若い頃に比べて参加できる人は減ってくるのですが、残った者同士の絆が強くなるので参加率は高いのですね。

また、50代以上になって初めて同窓会に参加することになった時に困るのが会話です。
「なんの話をしたら良いか話のきっかけがわからない」と感じる人も多いと思いますが、50代以上だからこそ効果的な言葉があります!

「昔と変わらない」「若々しい」「綺麗だね」

この言葉さえあれば誰でも気分が良くなりますし、「美容(健康)の為になにかやっているの?」など話も膨らみますよね。
実際は「随分と年取ったな…」と、思っていたとしてもけして口にしないでくださいね(笑)

同窓会の参加を渋る理由は?

さて、20代から50代までの参加率が低い理由はなぜなのでしょう?
これには、この世代ならではの理由があるようです。

実際、参加する人の傾向は男女ともにエリート道を進んで、公私ともに順風満帆な生活を送っている人が多いようです。

社会人になれば、否応なしに社会的な肩書が伴ってきます。
どうしても話題としてあがってくるのが「今は何をしているのか?」と、ということでしょう。

「どんな仕事をしているの?」「結婚はしているの?」「子供はいるの?」

悪気が無くても、旧友の近況を知りたい思いや話題の共通点を掴もうとこのような話題は上がってきます。

自分の仕事内容や肩書に自信がない。

周りは結婚している人ばかりで、この歳になっても独身だから。

結婚はしているが子供ができないから、その話題は辛い。

など、同窓会を避ける大きな要因となっているようです。

単に学生時代と容姿が随分変わってしまった人も参加したくないと思う理由のようですが・・・(^-^;

また、パートナーが同窓会への参加を許可しないケースもあります。
特に、中高年の同窓会で起きやすい『同窓会不倫』をパートナーが懸念してのことのようです。

これは、ドラマだけの話ではなく現実でも起きているようなのです。
中高年といえば子育ても一段落し、配偶者への新鮮なトキメキは久方感じていない時期に突入しています。
そんな時期に昔、想いを寄せていた同窓生に再会し、焼け木杭には火が付き易いのかもしれませんね・・・

自分の妻・夫に限ってそんなことはないだろうとは思いながらも、やはり心配で同窓会への参加を許可しないのでしょう。

同窓会の幹事になったら

同窓会を開くには当然ですが幹事が必要です。
もし、幹事に任命されたらどのように同窓会を開催し、トラブルなく執り行うにはどうしたら良いのでしょうか?

幹事を募る

同窓会の幹事の業務は恩師への連絡、案内状の作成、会場決め、プログラム決め、会費設定、打合せなどの事前準備から、当日の受付、進行、カメラ・動画撮影、二次会への呼びかけ、恩師へのお礼など様々な雑務があります。

とても一人ではやりきれません。同窓会の幹事は多いに越したことはありません。
発起人としてできる限り多くの有志を募りましょう。

まず発起人メンバーとして挙げられるのは地元で商売をされている方です。連絡もつきやすく、地元で商売をしていれば同窓生が訪れていることもあり、色んな人と繋がっていることでしょう。
自営でやられているようであればFacebookやTwitterなどで、呼びかけの手助けをしてくれる可能性もあります。

また、多くの人に連絡がつくようにするには一部の仲間だけでなく、男女ともに広範囲の仲間を募るのが良いです。

例えば、生徒会長や学級委員長、部長などは人望があり人気者が成っていたと思いますので、同窓生の誰もが覚えている可能性があります。
幹事メンバーに覚えている人・会いたい人がいると参加率も上がります。

SNSとクラウドサービスを利用して同窓生集め

次に同窓会があることをどうやって多くの同窓生に知らせるかです?
参加者が少ない同窓会ほど侘しいものはありません。せっかく参加してくださる恩師にも申し訳がたちませんよね。

卒業名簿や同窓会名簿などに卒業時の住所があるかとは思いますが、卒業から年月が経過していれば転居している人の方が多いので、昔は主流だったハガキでの案内状では一部の人にしか届かないことになります。

現在、同窓会の案内状の主流となっているものは『SNS』です。
FacebookやLINEなどを利用して、同窓会を開催することを多くの人に知らせましょう。

Facebookの特徴は、利用者に合わせた表示内容に優先度をつける「エッジランク」がアリゴリズムとしてあることです。
「エッジランク」により個々の興味・関心や人間関係の親密度によりニュースフィードに表示される内容が変わってきます。
特に親密度による情報拡散は友達の友達にまで投稿が届くので、Facebookで「〇〇校卒業」や「〇〇県出身」などで繋がっていると、ニュースフィードに表示されることになります。

LINEは、安易に色んな人と繋がりたくないと思う人もいます。また、旧友と繋がって雑談がはじまってしまうと色んなトラブルも起こりかねません。
【同窓会の連絡事項を知らせるためのアカウントである】という主旨をハッキリとさせることが大切です。
同窓会というイベントの情報発信を目的とするならビジネスでも利用される『LINE@』を使うほうが信憑性が高いでしょう。

SNSをやっていない人もいると思いますが、SNSはあくまで拡散目的です。
FacebookやLINEで同窓会があることを知った人達により、その人達が繋がっている人達にも連絡をとってもらい、人が人を連れてくるようにします。

それからもう一つ重要なのは誰に連絡がついていないのか把握することや、出欠の集計をすることです。
FacebookやLINEで拡散し同窓生を集めたら、同窓会の情報を発信するのは『クラウドサービス』です。
『クラウドサービス』とは、インターネットを通じて、必要な時に必要な情報を取得し利用できるシステムです。ソフトウェアをインストールしたり、ハードウェアを購入する必要もなく、またサーバー契約をすることなくホームページを作成できます。

同窓生だけがログインできるホームページを立ち上げ、同窓会の詳細や個々への返信、出欠の集計を統括して行なえば幹事の手間が大幅に省けます。
FacebookやLINEにはホームページへのアドレス(URL)を貼り誘導しましょう。

参照【参照】LINE@

参照【参照】[2019年] 個人向け主要クラウドストレージ比較 スペック・料金まとめ|livedoor Blog

会費の設定は厳密に

同窓会にかかる経費の支払いは参加者の会費のみです。
会費の設定が曖昧だった場合、不足分を幹事が賄わなければならなくなってしまいます。
では、同窓会にかかる経費にはなにを含めばよいのかを考えてみましょう。

会場予約は、案内状を配信する前に決めなくてはなりません。
参加人数が確定するのはギリギリにならないと決まらないことのが大半です。当日、都合が悪くなりキャンセル人も出るかもしれません。
会場を予約する場合は、人数の変更など色んな面で融通が利くところを選ぶことをおすすめします。

また、同窓会を開催するにあたっては、最低でも半年間の運営費がかかっています。それらも、色んな幹事が事前に負担しているので会費に含めましょう。

【会費の計算例】

  • 会場費・飲食費(※予算案が出ている場合はここで調整)
  • ドタキャンがあった場合の予備費
  • 恩師への記念品代・招待費
  • 当日備品代(名刺・パンフレットなど)
  • 同窓会後の記念品(写真代・DVD・発送費など)
  • プロジェクターなど設備費
  • 同窓会ホームページ制作費
  • 通信費
  • 打合せ費

その他にも予想外の超過経費がでることもあるので、会費の設定は余裕をもった金額にしましょう。
予算が余った場合や恩師が幹事を労ってお金を渡してくる場合もありますので、同窓会後の記念品や二次会費用に充てるなどしましょう。

参照【参照】同窓会の幹事必見!!絶対に失敗しない開催方法のまとめ|笑屋の同窓会

参照【参照】プロが教える同窓会、大成功の13のポイント|同窓会トータルサポート

まとめ

年齢が進むと同窓会の参加率が悪くなる件 まとめ

年齢が進むと同窓会の参加率が悪くなるのには、『そこには触れられたくない』という心理が隠れているのですね。

毎日のように同じ時間を過ごしていた学生時代とは違い、大人になると一人一人様々な人生を歩んでいます。
同窓生それぞれに、「ノンフィクション」の人生ドラマが繰り広げられているのです。

また、参加したした人も自信に満ち溢れている人、束の間の学生時代の気分に浸りたい人、連絡が取れなくなった旧友との再会を楽しみにしている人など、思いが様々です。

全ての人の心境に合わせることが難しいのが同窓会だということがわかりますね。
できるなら「同窓会に参加できて良かった」と思える同窓会になると良いですね。

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